さて、いよいよサッカー欧州選手権ユーロ2008決勝です。
決勝に先立ち、今朝の日経新聞朝刊のスポーツ面のこの記事が興味津々でした。
邦人トレーナー 独の躍進支える。 独自理論で体調管理
サッカーの欧州選手権で決勝に進出したドイツ代表を支えている日本人がいる。フィジカルトレーナーの咲花正弥さん(34)。五月の事前合宿からチームに帯同し、選手の体を管理している。
脱サラして渡米しフィジカルトレーナーになった。所属しているのはアリゾナ州に本部を置くアスリーツ・パフォーマンス(AP)。ドイツ代表のクリンスマン前監督がAPの理論に傾倒し、2004年からフィジカルトレーナーがチームに帯同するようになった。
「かつては、持久力をつけるため、森の中を1時間走ったらしい。今回の合宿は、無酸素状態の全力疾走を15秒ずつ繰り返したり、データを計測しながら、8割のスピードで数分走ったりなど、理論に基づいた調整をした」と咲花さん。大会に入ってからは疲労回復に重点を置いた。
「1次リーグは苦戦続き。準々決勝でポルトガルに勝った時はうれしかった」。ドイツは中2日での試合だったが、ポルトガルの主力は1次リーグ最終戦を休んでおり中7日。だがドイツの方が、良く走った。準々決勝のオランダ―ロシアでも、休養十分のオランダに中2日のロシアが走り勝つという、同じ現象が起きた。「休ませ過ぎると体が起きるのに時間がかかる。あまり休ませないのも一つの考え方」とのことだ。
AP独自の調整法でドイツ代表を支えて丸4年。決勝では全23選手が出場可能だ。「少しは貢献できたと思う。でもフィットネスは勝因にはならない。敗因にはなるけれど……。これウチの社長の口ぐせです」。大会後は妻子が待つアリゾナへ帰り、通常の業務に戻る。またドイツ代表から”招集”されるように腕を磨くつもりだという。
(スポーツライター 原田公樹)
知らなかった!ドイツ代表のフィジカルトレーナーは日本人だったなんて!
「休ませ過ぎると体が起きるのに時間がかかる。あまり休ませないのも一つの考え方」
↑これは、目からウロコ的な感銘を受けました。
既に勝ち抜けが決まった予選リーグの最終戦(いわゆる消化試合)では、主力を温存といったかたちで、休ませがちですけど、選手の年齢にもよるんでしょうけど「あまり休ませない」という考えもあるんですね。
ましてや、短期決戦型の大会だと、尚更、休ませずに駆け抜けた方がいいんですね。
せっかくこういうノウハウを持った日本人がいるのだから、サッカー日本代表にもこういう考えを持ち込んでほしいですね。もしかしたら日本代表は、フィジカル云々ではなくそれ以前の問題かもしれませんが…。
でもフィットネスは勝因にはならない。敗因にはなるけれど……。
この言葉も随分と示唆に富んだ言い方で。できていて当たり前という世界なんでしょうね。
この記事を読む前はスペインびいきでしたが、ドイツに興味津々になりました。
決勝が楽しみ!